ケムリクサ ゲーマーズトークショー2回目

全体の流れ

・最終話を迎えての感想

・告知色々(イベント)←1回目と同様

自己紹介

小松さん:りん、りり、シロ役の小松未可子です。

清都さん:りつとりつとりつ役の清都ありさです。

鷲見友美ジェナ:りなっち、りなじ、りなむ、りなよ役の鷲見友美ジェナです。

(小松さんとやり取りで、りなこを言い忘れたこととりなぞうは声を当てたことがないはず、という言及もありましたw)

最終話を迎えて

小松さん:最終話までで一番印象が変わったキャラクターと言えばなんと言ってもわかば。

昨今流行りの異世界転生もので、(トラックに跳ねられて)水の中から出てきたのかと思っていたらむしろ創造神・創造者の方だった。

輪廻転生で登場人物の少ない世界で、宇宙人、ワカバの世界の人がいるはずなんですよね。

12.1話で明らかになった世界があって、宇宙、船、その裏の世界、12.1話でまってまってまってまってw

監督は何というものを生み出してしまったんだ。

清都さん:12話でねぇ、OPがちょっと変わってるの!気づきました?ずるい!にくいw

鷲見さん:

12話のラストの場面転換でワカバとりりが一瞬映ってるところでよかったねぇ~って。ちっちゃいみどりちゃん(の芽)が映ってるところとかも。

そう言えば(9話の)みどりちゃんを折るシーンでりつ姉の口元が動いてるの皆さん知ってます?(お客さんみんな頷く)あ、皆さん知ってらっしゃる(;・∀・)

清都さん:え、ホントに?(清都さんは逆に台本にセリフの記載がないシーンなので口元が動いている演出を知らなかったそうです)

小松さん:ケムリクサのストーリーは未来が見えない中で進行していくので、あんなキレイなシーンで終わるとは思わなかった。

清都さん:りんが泣いてるシーンがとてもよかった。今まで表情も見せないようにしてたのに、声を出して号泣してて。

小松さん:最近のツイッターの流行りのナンチャラメーカーでわかばがヌッと貫かれているのがあって、それを見るのが最近の趣味w

清都さん:そんなのあるの?

小松さん:ヤフーの話題のツイートとかで、ケムリクサ関連が出てるのをよく見かけるw

裏姉妹の印象

(りくに対して)

小松さん:(裏姉妹の中で)最初に出てわかばにケムリクサの使い方を教えてくれるので印象深い。めっちゃヤンキーだしw

鷲見さん:「おめぇりつのこと知ってんのか!」

清都さん:「ここ座れよ!」とかねw

小松さん:りくは戦闘スタイルが~(体術とかでなく、ケムリクサを使ってビームっぽいものが出せたりするという言及をされてました)

清都さん:触覚だからケムリクサ本来の使い方ができるんだよね。

小松さん:かんなちゃんがずっと収録を見学してて、登場した時はやっと出た!って喜んだんです、絡めなかったけどw

(りょうに対して)

小松さん:(りょういいよね~というような感じだったと思います)

清都さん:溢れ出る強キャラ感ねw

鷲見さん:あとシロとの絡みが好きw長女だから(どっしりとして)頼もしい。

清都さん:

「よくがんばったね」ポンポンって私も頭を差し出したかったw

あれ、1話でりんも「姉さんに褒めてもらう」って言ってたのができてよかった~。

(りょくに対して)

小松さん:

制服!メガネ!フェチズム!

りょくの喋り方のニュアンスがあきらちゃんにしかできない。

清都さん:ピィャァァがよかったw

小松さん:「見てたよ」の伏線とかね、4話気づかなかった。

清都さん:肉体的な戦闘スタイルじゃないからどう戦うのか気になってました。

小松さん:

姉妹、りりから分割したじゃない?どうして・・・こうなった?ww

(姉妹には)りりの要素もちょこちょこ入っているから、りり怖ってw

りりが地球人として育つとどれかになったのかとか考えると面白いw

人の多面性みたいなものかなと。

——

清都さん:

EDの歌詞で「人と人ならざるものの不協和音」って、(人ならざるもの)は最初ムシのことを言っているんだと思っていた。

今ではワカバのことだったのかなと思う。

小松さん:EDのボーカロイドの歌唱だと最初は歌詞が聴きにくいかも知れない、それが人の歌唱で明確になっていく部分は演出なのかなという気がした。

清都さん:12話のOPも変化があって・・・

小松さん:あれずるくない?アハ体験というか。

清都さん:ケムリクサはリアルタイムでやってきた感がある。通常のアニメ作品では、放映前に撮りきっていることもあってオンエア時期には見ないこともある。

小松さん:私は冬アニメで、「12話全部全部できていた」のと「これから12話やる(ケムリクサ)というのを両方やったんですけど、ちょっとずつ追えてたのが良かった。

シロについて

小松さん:シロについては現場で「やってもらえますか?」と言われて「ピッ!」って台本に書いてあるんですけどいいんですか?

「ピッ!」「はい、OKでーす」という感じでした。こんなに重要な関わりをすると思わなかった。ペット的、あとこれルンバじゃね?w

鷲見さん:シロはいっぱいいますけど(ワカバがいた当時の)どれなんでしょうね?

10話のラストにも2体いたし。

8話のシーンで、シロは合体してでかくなるかと思ってたんですけど、ソロで大きくなるとは思わなかった。

りなは文字が読めなくてもシロと気持ちが通じるようになったのがよかった。

ブックレットのインタビュー「ケムリクサ最大の魅力とは?」

小松さん:(該当箇所を音読)・・・などと供述しており

鷲見さん:容疑者!

司会:(インタビュー当時から)変化はありますか?

小松さん:大きくは変わらず、ストーリーが俯瞰で見れば純愛なんだけど、そこに至る過程でもっと(監督の)手のひらで転がしてくれーというか、

放送が終わった後も(アニメの)楽しみ方がクセになって、なんで終わらせたの!となりました。

清都さん:(該当箇所を音読)・・・などと供述しておりw

小松さん:

りん以外は好きなものがあって、人としての感覚が(人を人たらしめているものが)あったなと。

(清都さんのインタビューから)「少女たちの日常」となっているんですけど「けむりくさ」みたいな日常系のマンガが見たいw

清都さん:前は(演じる上で)すごいやきもきしてて、(考察要素として)考えていたことが分かった!というのがよかった。

小松さん:分かることと分からないことの余白が絶妙。もう、ケムリクサのような作品がないと生きていけない。

監督の手のひらで転がされてるw

鷲見さん:

ワカバがりりを絶対怒らないで褒めてるんですけど私だったら絶対怒るのに。

失敗を褒めてあげてて大人になったら私も・・・

小松さん:もう大人!w

鷲見さん:私もワカバのような素敵な人になりたいと思いました。

小松さん:上司か先生にほしい。人生の中に一人いてほしいw

清都さん:そんな中での「当たり前でしょ!」がね。

小松さん:

野島さんの演技がすごい迫力で、あそこでわかばにおちましたね。

(収録当時のマイクの配置を交えて小松さんが説明されてました、間近で野島さんの演技を受け止めた感じ)

小松さん:

姉妹とわかばの関係では、振り回されるのはこっちで、りんたちがやらないような行動をして・・・

(お客さんに向かって)みんなあの状況で洞窟(船の外縁部)を出たら(わかばに)「好きだ」って言うよw

清都さん:人を肯定して、寄り添って、守ってね

小松さん:好きなタイプ決まっちゃいましたね、30年生きてきて。

司会:ケムリクサの最大の魅力はわかば(ワカバ)ということで

お客さん:おー!!(拍手)

虫(リアル)について

小松さん:Gは倒せるんですよ、専用のスプレーで。ムカデはダメ。毒もってて足がたくさんあるの。都内では会ったことないんですけど。

清都さん:私ある。朝起きたら手にムカデくっついてたことある。でも窓が開いててそこから出ていった、多分入ってきたのもそのせいw

(清都さんからムカデにかまれた時はシャンプーと40度のお湯で30分ほど洗い流し続けると良い、という解説がありました)

みどり色のすきなものについて

清都さん:メロンクリームソーダ!

鷲見さん:インタビューを受けた時は私がメロンクリームソーダを頼んでて「だよねーっ!」って。

清都さん:

メロンクリームソーダは炭酸とアイスが反応してこぼれてしまうことがよくあって、

このインタビューを受けた時は絶対にこぼすまいと思って頼まなかったんですよ。

好きな食べものは?

鷲見さん:

担々麺!作る人によって変わってくるんですよ、スープの濃さとかネギの並び方とか!

私のインスタ見てみてください。

終わりの挨拶

鷲見さん:最終回後の1回目のイベントで、包み隠さず言えてよかったです。

清都さん:ほんとにここでしか聞けない話もありますし、みなさんが作ったハッシュタグとかケムペディア、みなさんと作り上げてきた感じ。

57月とイベントがありますのでよろしくお願いします。

小松さん:

ケムリクサという作品を知ったのはオーディションの時です。

たつき監督の自主制作版があってできたもので、制作サイドからは気にしなくていいと言われてましたがオーディション前も見たし終わってからも見ました。

監督から(2話の頃?)「どうしてこのオーディションを受けようと思いました?」って聞かれたんですけど「壁を超えた先を知りたいからです」と答えました。

1視聴者だし。「好き」を探す、この物語が未来永劫残ってほしい。きっと皆さんの中でも芽吹いていくんじゃないかと思います。

ケムリクサ ゲーマーズトークショー(1回目)

全体の流れ

12話終えての感想

・告知色々(イベント)

トークショー

司会は今泉さん、横浜の時と同じ方

小松さん:

前回と前々回のイベントでは4話、8話の放送時点でした。最終回のアフレコはオンエアの直前だったのでまるで赤霧が迫ってくるような気持ちでしたw

皆さん1話の時にこうなると思ってました?1話のラストでりんの顔が赤くなってチョロイン?ラブコメかな?とか思っていたのでこんな聖なるものになるとは。

私の中で成就しましたね。最終話は演じていて泣いちゃいましたね。

清都さん:11話で”ドゥンドゥンドゥンターン”がEDにつながって、りりの話だけでなく、わかばとりんの話に広がっていったところが印象深かったです。

鷲見さん:11話で(出演がなかったので)収録を見学させてもらおうと思っていたら「ダメです」と言われて見学できなかったんです。

小松さん:一気に部外者になった感じw

鷲見さん:11話はオンエアを見て、なんで人がいないんだかとか「ヌシッチ」とかの名前が「りなっち」たちの名前がきてるんだとかそういった情報が分かりました。

小松さん:アフレコの後半はまるで絵はなかった。その場で台本はもらう感じでト書きはあるんですけど、最終的にどうなったのかはオンエアで分かる状態でした。

清都さん:(ト書きで場面は想像して演じているが)オンエアを見ると想像とは違う印象になっていたりしましたね。

鷲見さん:りょくとりょうも台本ではここで入れ替わるとしか書いていなくて、どういう入れ替わり方なのか分からなかった。

小松さん:首だけ生えるのか?ヤマタノオロチみたいな?とかw

小松さん:

本放送を見ながら実況していたんですけど、(10話の時点で)3Dプリンタのことを書かれている方がいて、その時11話を録ってて

「すごい!」「そうだけど!」「来週まで(答えを言えないので)考察頑張って!」と思ってましたw

清都さん:今度は全話上映会とかやりたいですよね。

お客さん「おぉー(拍手)」

小松さん:

BD1巻のオーコメ、監督の聞かれた方います?分からないでしょ!www

放送中も情報伏せられてましたけど、放送後も伏せられているんですよw

ずるいよ12.1話w

清都さん:「私達(死亡組の姉妹に)出会えてないw」

司会:他のキャストの方々の印象は如何ですか?

小松さん:裏姉妹って呼ばれているんですよね。3人はもっと情報がない状態だったので協力しあってましたね。

清都さん:(りょくの)「そこ見てたよ」あれめっちゃかっこよかった。(あのシーン)無音になるんですよね。

小松さん:かっこいいところだから無音になるだろうなーって思ってた!

清都さん:それと12話のラストシーンで、(裏姉妹が)りんの背中を押してくれたところが好きですね。

小松さん:めっちゃ熱かった!

小松さん:(裏姉妹には)キャスト3人のパーソナルも出ていましたね。

清都さん:あきらちゃんも普通の組み立てでは出てこないような演技していた。三村さんもすごい爽やかで、時々りょうみたいな笑顔になってるw

小松さん:裏姉妹オンリーのオーコメとか聞きたいですよねw

司会:兼ね役について(小松さんのりん、りり、シロ、鷲見さんのりなちゃんズ)

りなちゃんは兼役というか、一人というかw

鷲見さん:(音響監督の)阿部さんには個性を出すように言われていたので、小松さんからその点を褒めてもらえて嬉しいです。

清都さん:シロのわかばのモノマネは現場で決まりましたよね。

小松さん:

私の中では、シロが人の形をしていたらりなみたいな子なのかなと思いながらやってました。

4話のラストで登場するんですけど、りんの収録が終わってから「やってもらえますか?」と。

りりに関してはオーディションっぽく、最初は「りんの幼少期をやる」ということでボイスサンプルを送ってと言われた。

その時は「りんの幼少期?生まれたときからあの姿だよな?」と不思議に思っていた。

実際に台本をみたら「りり」と書いてあって、現場いったらもっと幼くしてと言われた。

朝の収録だったので「ン”ーッ!」ってw(幼い感じの声を出すのに)エンジンがかかるまで時間がかかりましたw。

それで(苦労していたので)11話でりりを録るの終わったと思ったら12話にもいたーってw

小松さん:たつき監督が「!?」とかツイッターで言ってるんでしょけど、いや知ってるじゃんw

この物語は悪者はいない。けど害のあるものになってしまった。それだけに心洗われるものになっていると思う。

清都さん:赤い木やアカムシも悪意ではないですからね。

司会:ブックレットのインタビューについて、改めてお聞かせください。まずはブックレットの該当部分を音読お願いします。

小松さん:(りんの紹介のインタビュー部分朗読)などと供述しておりw(自身へのツッコミとして)

清都さん:犯人w

小松さん:

りんは、わかばとの関わりで、わかばが体を投げ出していったり取り戻してくれたり守ってくれたりと、

最初は考察にあったようにりりの記憶でわかばのことを想うようになっていたのがそれが自分の想いになって、

そのせめぎ合いの部分が難しかった。感情がないわけじゃなく、りつやりなに対しては優しく接しているけど、

阿部さんともその辺をどこまでやっていいか相談していた。

鷲見さん:阿部さんが「姉さんをやってくれてありがとう」の収録で「いまのすごくよかった、泣いた」って感想を言っていたのが面白かった。

小松さん:「いまのすごくよかった、泣いた。じゃ、もう一回やってみようか」ってw泣いたんじゃないの?w

清都さん:

(りつ紹介のインタビュー朗読・・・)はっずっかっしww

アフレコ、前はすごく考えるのが難しかったんですよ。キャラクターの関係性からどこまで喜んだらいいんだろうとか

わかばとの関係性とか。

小松さん:語尾は作っているんだっていうところもありましたね。

清都さん:

家でオンエアを見た時にりつが泣いてるシーンで語尾に「ニャ」がなくてそう言えば、と気にはなっていたんですけど。

最終回の後、考察で書かれていた「聴覚に特化したりつ以外の姉妹のために判別しやすく語尾をつけているんだというので納得していた。

そう言えば関係ない話なんですけど、友達に「根っこでネコだからニャなの?」と聞かれたw

小松さん:じゃあわかばの「めっさ木になる」説もw

鷲見さん:(インタビュー朗読・・・)「元気な女の子です・・・」

小松さん:元気じゃないの?

鷲見さん:(りなの演技では)思いがこもりすぎて「シロッ!!」とやってNGになってしまうこともありましたね。

演技の時は実際に体を動かしてやってました「なにー!」とか「かしこいのな!」とか。

(椅子から降りて、立ち姿勢で実際に腕をあげたり、腰に手を当てるポーズをされてました)

小松さん:りなと言えば、7話の壁のシーンで、シリアスなシーンの後ろで鬼ごっこしているシーンが忘れられないw

鷲見さん:りなの演技では、最初演じ分けることにとにかく注力していた。そのうち台本の文字からどのりなの行動か分かるようになっていきました。

告知コーナー

司会:7/20にやりたいことはありますか?

小松さん:INDETERMINATE UNIVERSE の裏姉妹バージョン聴きたいですね。あとはシロバージョンとかピーピピーできないw

鷲見さん:それなら全員版もいけますね!

清都さん:(映像化されていない)話の間の部分を朗読とか・・・りつ、りなの方の話とか

小松さん:ケムリクサごっこやりたい(そういうデバイス的なものを用意して)、それとシロ作った方いましたよね何名か。

清都さん:ケムリクサのゲームとかできないかな?

終わりの挨拶

鷲見さん:12話まで放送された後の初イベントで私も知らないことがあって新たに知ることもできて楽しかったです。

清都さん:確かに放送後で知り得たこともありましたね。あと、秋葉原、今コラボカフェやっていますので、私も先日行きました。

今日のイベントのあとでコラボカフェにも行って頂ければ無敵の布陣ですねw

小松さん:こんなにうれしい終わりを迎えられるお話とは想像できなかった。まだ散りばめられた謎が残っていますので~。

ケムリクサ 1話-2話 レビュー(ANN)

海外のアニメサイトANIME NEWS NETWORKに掲載されたケムリクサのレビュー(1話-2話分)を主にgoogle翻訳を使って翻訳してみました。よく分からなかったところも多々あり、内容は無保証なんですけども、白水さん(ゆっこさん)の美術を称賛している点や、物語の中に視聴者が放り込まれているのだ、という点が言及されているところ、たつき監督の世界観への肯定的な意見など、読んでいて良いなと思いました。見て頂ければ幸いです。(※もしかしたら既に全文を翻訳されてる方がいらっしゃるかも知れませんが特に調べてません)

引用元:
https://www.animenewsnetwork.com/review/kemurikusa/episodes-1-2/.142245

 

I’m so excited to finally be watching and writing about Kemono Fr—I mean, Kemurikusa! Okay, there’s some cosmic irony in the fact that this is airing alongside the “official” Kemono Friends season 2, but as far as I’m concerned, Kemurikusa is the real sequel to the first season of Kemono Friends. If you’re watching it, you probably already know the story behind the director TATSUKI and studio Yaoyorozu getting kicked off the Kemono Friends project by Kadokawa, to the shock and disappointment of many (including me). However, TATSUKI and the core creative group behind the unlikely breakout hit about animal girls in the post-apocalypse are back, with this new original anime where it’s also the post-apocalypse and at least one of the girls has animal ears!

私は今とても興奮しています、とうとうけものフレ・・・いや、ケムリクサを見てレビューを書ける時がきました。はい、さて「公式の」けものフレンズ・シーズン2が同時期に放送されるという事実は強烈な皮肉ですが、私の知る限りケムリクサはけものフレンズ第1期の本当の続編です。もしあなたがけものフレンズを見ていたならば、たつき監督とヤオヨロズがKADOKAWA(KFP)によってけものフレンズプロジェクトから降板させられたというという顛末をご存知かも知れません。しかし、たつき監督とコア・クリエイティブグループは帰ってきました。ポストアポカリプス後のアニマルガール達をめぐるストーリーで大ヒットを起こした彼らが、ポストアポカリプスの世界を描くオリジナルアニメとともに。(少なくとも一人の少女はケモミミです)

Kemurikusa actually predates Kemono Friends by several years. Its genesis is a short ONA made back in 2012 by TATSUKI and his small independent animation studio Irodori. It’s still up on YouTube if you want to watch it, which I do recommend if only to appreciate how far TATSUKI and his team have come since then. There are also a series of short prologue videos (called episodes 0.5, 0.6, etc.) that TATSUKI has been posting on his Twitter for the last several months, and they provide some insight into the characters’ lives and personalities prior to the start of the anime. You don’t have to watch any of this material to understand Kemurikusa, but I think it’s a neat opportunity to look at the evolution of a piece of art and possibly gain a greater appreciation for the work that goes into 3D animation.

実際のところ、ケムリクサはけものフレンズよりも数年早く登場しています。そのはじまりは2012年にたつき監督と彼のアニメーション制作集団irodoriによって作成された短編のONA(Original Network Anime)です。もしあなたがそれを見たければYouTubeにまだアップされていますが、たつき監督と彼のチームが当時からどれほど遠くまで来たのか確認する、それだけを目的として視聴することをお勧めします。たつき監督が過去数ヶ月にわたってツイッターに投稿してきた一連のプロローグ動画(0.5話、0.6話など)もあり、それらはアニメ開始前のキャラクターたちの生活や個性についての洞察を与えます。ケムリクサを理解するためにこの資料を見る必要はありませんが、一つの芸術作品の進化を見て3Dアニメーションをより深く理解できる良い機会であると私は考えています。

On to the anime itself, Kemurikusa takes place in a dreary post-apocalyptic cityscape infested by insect-like robots of all shapes and sizes. Like most stories in this genre, the crux of the plot is survival, and in this case we have three red-haired sisters scavenging for water in the nooks and crannies of the crumbling cement jungle. Rin is strong, serious, self-conscious, and has a ponytail that points in the wrong direction. Ritsu looks perpetually exhausted and has cat ears. She also has some kind of symbiotic relationship with a tree named Midori-chan that helps them both fight and survive. Rina is small, bubbly, and currently exists as four (formerly five) identical copies of herself. Kermurikusa throws the audience into their story in medias res, so there’s a lot about this world and its characters that remains shrouded in mystery, but their distinct designs and contrasting personalities make them immediately distinguishable. Thankfully, their world is not just mysterious but intriguing, which I attribute to Kemurikusa’s excellent art direction provided once again by Kemono Friends veteran Yūko Shiromizu. The backgrounds are as bleak as they are evocative, and they’re paired with the 3D character models about as well as a project of this scope can pull off.

アニメそれ自体に関して、ケムリクサは多種多様な虫のようなロボットがはびこる荒涼としたポストアポカリプスの街並みの中、ストーリーが進行します。このジャンルのほとんどのストーリーと同様にプロットの要点はサバイバルです。そして、本作の場合は3人の赤毛の姉妹が崩れかけたセメントジャングルのあちこちで水を探し求めます。りんは強く、生真面目で、自意識が強く、逆向きのポニーテールをしているところがポイントです。りつは疲れ切っているように見え、ネコミミです。彼女はまた”みどりちゃん”という木と共生のような関係にあり、この木は戦闘と生存の両面で彼女たちを助けます。りなは小さく、元気で、現在は4人(以前は5人)が彼女自身のコピーとして存在します。ケムリクサはイン・メディアス・レス(物語を中途から語りだす文学・芸術技法)で視聴者を物語の中に放り込むため、この世界とそのキャラクター達に関することは多くが謎に包まれたままです。しかし、彼女らのはっきりとしたデザインと対照的な個性がすぐに彼女らを区別可能にしてくれるでしょう。幸い、彼女らの世界は単にミステリアスというだけでなく好奇心をそそるものになっています。私はそれがけものフレンズのベテラン白水優子の優れた美術・アートディレクションに起因すると考えています。背景は寒々としながらも示唆に富み、3Dアニメとして考え得る限りキャラクターモデルにうまく馴染んでいます

It’s the lighting and use of color that set Kemurikusa above and beyond, however. The monochrome world lights up with contrasting reds and greens when the sisters fight the violent red bugs. The sisters themselves are color-coded red, while the light of Midori-chan and its Kemurikusa is green. I really like the way Ritsu snakes and stretches Midori-chan’s roots throughout the city in order to “patrol” and communicate with her sisters. The green glow of its thin tendrils evokes the technological despite its presumably organic origin, and it’s likely that this relationship between nature and technology will remain thematically important through the show’s run. I also just think it’s cute the way the line buzzes when she talks, or how she manages to somehow teleport her cat ears (but only her cat ears) through it. More seriously, there’s something beautiful and melancholic about the way both the bugs and the people disintegrate into colorful, glowing dead leaves that float up and drift away in the wind. I couldn’t tell you what any of this means yet, but Kemurikusa’s strong visual direction means I’m perfectly happy sticking around to find out.

ケムリクサを際立たせるのは照明と色の使い方です。姉妹が凶暴な赤い虫と戦うとき、白黒の世界が対照的な赤と緑でライトアップされるのです。みどりちゃんとそのケムリクサの光が緑色である間は、姉妹たち自身が赤で色分けされています。私はりつのみどりちゃんを使う方法がとても好きです。根を曲がりくねらせて広げ街中をパトロールし、姉妹とのコミュニケーションにも使用します。その細い弦が発する緑色の光は、おそらく有機物を起源としているにも関わらず科学技術の印象を呼び起こします。そして、この自然と科学技術の関係性は主題のような重要性をもってこのショーを通じて残り続けるでしょう。私はまた、りつが話す時に弦のラインがざわめいたり、それを通じ彼女が何らかの方法でネコミミをテレポート(彼女のネコミミだけ)させるのは大変キュートだなと思います。もう少し真面目なことを述べましょう。ムシと人の両方が朽ちていく時、輝く枯れ葉となって風に舞う姿は美しく憂鬱な何かがあります。これが意味するところを私はまだ語ることはできませんが、ケムリクサの強固なヴィジュアル面のディレクションが意味するところはこうです。見つけ、考えることにこだわりを持つことができて私はとても幸せである、ということです。

The major thing pushing Kemurikusa’s worldbuilding along is the introduction of its fourth main character (well, seventh if you count the three extra Rinas), Wakaba. While pumping in the water for Midori-chan, the sisters accidentally pump in some garbage and also an entire human boy. He’s human in the way that we understand humans to be human, but not human in the way the sisters with magic tree and cloning powers understand themselves to be human, which immediately makes him suspicious in their eyes. Wakaba also doesn’t remember anything about where he came from or why the world is this way so his only saving grace is that Rin’s Kemurikusa powers heal him instead of hurt him. As our hapless and amnesiac everyman, Wakaba is the vehicle through which we begin to learn more about the sisters and their struggle for survival. He’s also just a very nice boy.

ケムリクサの世界観の構築を後押しする主要なもの、それに沿って4番目の主要キャラクター、わかばの紹介です(りな3人分を加えるなら7番目ですが)。みどりちゃんのために水を汲み上げている間、姉妹は偶然にもいくつかのゴミと完全に人間そのものの少年を汲み上げます。私たちが人間を人間であると理解しているという点で彼は人間ですが、魔法の木とクローンの力を持つ姉妹が自分たち自身を人間であると理解しているという点では彼は人間ではありません。すぐに彼は疑いの目を向けられます。わかばはまた、彼がどこから来たのか、なぜ世界がこのようになっているのかについても何も覚えていません。なので、彼にとっての唯一の救いはりんのケムリクサの力が彼を傷つけるのでなく癒やすというところです。私達視聴者のための不幸な記憶喪失者こと、わかばは媒介であり彼を通じて私達は姉妹のことや彼女らの生存のための闘いについて学び始めます。彼はまたとても素敵な少年です。

Most importantly, Wakaba brings a dynamic to Kemurikusa that closely resembles the tone of Kemono Friends’ first season. There are lots of little flourishes in these episodes that are reminiscent of TATSUKI’s work on that show, but his humanism and effusive optimism shine brightest through Wakaba. He’s about as close to a blank slate as you can get thanks to his amnesia, and he’s stuck with people who almost immediately try to kill him in a harsh and barely livable world. And yet, his instincts all drive him to be kind, helpful, and curious. He might seem too nice to be believable, but why should his character be taken any less seriously than the glut of similar stories about survival which presuppose that the absolute worst of humanity comes out in times of crisis? It’s 2019: I already spend plenty of time each day dwelling on the frequently abhorrent legacy of our species. I respect TATSUKI for imagining a world in which the last living human boy can simply be a pure and good lad who, when about to be disintegrated by a magic leaf, only asks what kind of leaf it is.

最も重要なことは、わかばがケムリクサにけものフレンズ第1期によく似た動きをもたらしているということです。これらのエピソードにおける多くの、小さな活躍はこのショーにおいてもたつき監督の作品を彷彿とさせるものです。しかし、たつき監督の溢れんばかりの楽観主義はわかばを通じて明るく光り輝いています。視聴者が記憶喪失に感謝できるほど彼は白紙の状態です。彼は身動きが取れず、彼をいきなり殺そうとする人々とともにいます。かろうじて生存可能で過酷な世界に生きる人々とともに。それでも彼の本能は、彼を優しく、他者を助け、好奇心旺盛でいさせるのです。彼があまりにもいい人であるがために信用できないと思うかも知れませんが、人類の絶対悪が危機の時代に現れることを前提とした供給過剰の似たようなサバイバルストーリーより、彼の性格が真剣に取り扱われるべきでないなんてことはないでしょう。2019年:私は日々の中、既に十分な時間を住まいで過ごしてきました、頻繁に私達人間という種の過去からの遺産に対し嫌悪を感じながら。私はたつき監督を尊敬します、世界の想像力に。人類最後の生存者である少年がシンプルに純粋でいい子でいられる・・・魔法の葉によってバラバラにされるその時においても単にその葉は何なのかを問うような人がいる世界を。

Wakaba also brings some sorely-needed levity to Kemurikusa. This show almost immediately makes it clear that it has more serious ambitions than Kemono Friends by killing one of its characters in the first five minutes. Granted, there are still four spare Rinas running around, so it’s not a particularly sad loss, but it’s still a statement. There haven’t been any gut-busting moments yet, but much like Kemono Friends, it’s consistently pleasant and charming in a weirdly magnetic way. I think it’s safe to say that Wakaba and Rin acting as foils for one another will be the driving force behind their character development throughout the season. Wakaba can learn to actually take care of himself, and Rin can learn to open up both to others and to herself. Whatever the future has in store, I’m all for more scenes like Rin misinterpreting her crush as symptoms of poison, Wakaba earnestly asking if the leaf he’s holding is going to explode, and Rin calmly telling Wakaba that he’s probably going to die in the next episode.

わかばはまた、ケムリクサの物語にとても必要とされる軽率さをもたらします。このショーがけものフレンズよりも重大な野心を持っていることは開始5分でキャラクターの1人を殺すことによってすぐに明らかになります。確かにまだ、他のりな達4人が走り回っているのでそれが特に悲しい損失というわけではないのですが、その野心は静かに述べられました。まだ度肝を抜かれるような瞬間はありませんでしたが、けものフレンズとよく似て首尾一貫した心地よさと不思議と惹きつけられる魅力があります。わかばとりんはお互いの引き立て役として振る舞い物語を動かす原動力になっていくと言えるでしょう、シーズンを通して彼らの隠れたキャラクターを発展させながら。わかばは実際に彼自身をケアする方法を学ぶことができます、そしてりんは他者と彼女自身の考えを受け入れることを学ぶことができます。将来がどうなるにせよ、りんが恋心を毒の症状と勘違いしたり、わかばが彼の持ってる葉が爆発するかどうかを真剣に尋ねたり、りんがわかばに向かって次のエピソードで死ぬだろうと穏やかに伝えたりする、私はもっとこのようなシーンを求めています。

Nothing is ever going to will a miracle like the first season of Kemono Friends into existence again. In that respect, TATSUKI and his staff using the skills and prestige they garnered to resurrect an old passion project seems like the best way to move on, and so far Kemurikusa has been a pleasant and intriguing follow-up. It’s still not going to be for everyone. The art style and animation, while an improvement over Kemono Friends, still looks like janky 3DCG puppetry. Of course, that’s also part of the charm. These first two episodes have also had lackadaisical pacing, despite being more action-heavy than their predecessor. This might pick up as the cast begins their journey through the islands, but if we’re going to spend the rest of the show with these characters, I hope we get a grasp on them beyond their surface personality traits. Still, I think Kemurikusa is off to a promising if unsurprisingly weird start full of adventure, humor, reflection, post-apocalyptic intrigue, and most importantly, fun.

けものフレンズ第1期のような奇跡が再び現れるようなことは今まで何もありません。その観点において、たつき監督と彼のスタッフが支持を集めた技術および名声をもって昔の情熱あるプロジェクトを復活させることは最高の方法に見えます。これまでのところケムリクサは非常によい感じで興味をそそるフォローアップになっています。まだ、あらゆる人に向けた作品とは言えず、アートスタイルとアニメーションはけものフレンズよりも改善されていますが、それでもぎこちない3DCGの人形劇のようです。もちろん、それは魅力の一部でもあります。これら2エピソードは彼らの前作よりもアクション重視であるにも関わらずテンポに欠けています。テンポについては彼らが島々への旅を始める中で向上していくかも知れませんが、このショーの残りの部分をこれらのキャラクター達と一緒に過ごすつもりならば、表面的な個性を超えて彼らのことを把握してもらいたいと思います。それでも、私はケムリクサが幸先の良いスタート切ったと思います。当然のことながら冒険に満ちた奇妙なスタート、熟考、終末論的な陰謀、そして最も重要なことに、面白い。

 

irodoriの自主制作アニメ「眼鏡」が初投稿から10年

色々な事が起きている真っ只中で、一方的で恐縮ではありますが
「眼鏡」初投稿から10周年おめでとうございます。


irodoriは2008年9月から「irodoriの自主制作アニメ毎月更新シリーズ」としてニコニコ動画に動画をアップされていて、2016年の12月まで100ヶ月継続されています。奇しくも、けものフレンズの放送直前で100ヶ月、動画の総数は番外編も含めて101本あります。

毎月更新シリーズの1つ目が「眼鏡 第1話 (1/5)」で、2008年9月20日投稿です。

「眼鏡」全3話フルバージョン。ニコニコ動画での活動開始から1周年目の成果だったんですね。ニコニコならではのネタを織り交ぜたシーンやテンポよく吹っ飛ばされる主人公の「めぐむ」と小ネタ、どれも楽しいです。


私は「けものフレンズ」から入った日の浅いファンなので、冊子を通じて「眼鏡」製作当時の様子を窺うしかありません。当時のirodoriメンバーの方々は8名、各自がお仕事をされている一方でirodoriとしても帰宅後・休日の時間で活動を続けていらっしゃったそうですね。これはどんだけの精神力をもって挑む必要があるのか想像できないです。たつき監督は当時も「監督」ですが、「全話」のEDでメンバー全員がそれぞれの担当分野で「担当名+(監督)」としてクレジットされているあたり、メンバー全員が責任者として全力を尽くしてやり切ったのだということが示されているように思えます。

冊子で、「眼鏡」の作風は「ハートフル・メガネ・コメディ・アクション」と紹介されております。企画自体は動画の投稿よりさらに1年半ほど前だそうで、深夜1時のテンションで「萌えアニメを作ろうぜ!」というところから始まったのだとか。何となく「へんたつ」のエピソードで紹介されていた監督と伊佐さんのやり取りを彷彿とさせます。当時も伊佐さんがたつき監督のコンセプトを聞いて「面白い!」「ほんまに〜?」というようなやり取りがあったんでしょう多分。そこから数えると11年半もの間伊佐さんがたつき監督をノせていってることになりそうですねぇ、絆が深いなと思います。これからもirodoriのお三方がそんなやり取りをしながら独自の世界観を広げていってくれることを願っております。応援していきますよ!

けものフレンズのたつき監督「脚本印税は全く受け取っていない」(ANN)

けものフレンズ2のオーディションにおける台本無断転用問題に端を発して、たつき監督がけものフレンズの脚本印税を全くを受け取っていない(支払われていない)旨をツイート、海外のアニメニュースサイトANN(Anime News Network)でもすぐに記事となっていたようです。(2018-09-14 19:45 EDT 投稿なので東部標準時、たつき監督のツイートからおよそ13時間後の記事です)

引用元:
https://www.animenewsnetwork.com/interest/2018-09-14/former-kemono-friends-director-tatsuki-i-havent-received-any-script-royalties/.136810

Director TATSUKI’s removal from the Kemono Friends anime project was fraught with controversy. The director would go on to accept awards on the series’ first season behalf but neither he nor his animation studio Yaoyorozu were invited back for the second season. The official reason cited by Kadokawa was miscommunication issues stemming from collaboration videos involving the characters, although producer Yoshitada Fukuhara stated the staff had permission to create the shorts.

けものフレンズのアニメプロジェクトからたつき監督が降板となったことは激しい論争を巻き起こしました。監督は1期の代表として(複数の)賞を受け取っていましたが彼だけでなくヤオヨロズアニメーションスタジオも第2期には招かれませんでした。KADOKAWA(訳注:恐らくKFPと混同している)が指摘する表向きの理由は、コラボアニメーション(「ばすてき」)のキャラクターに起因する情報共有の問題があったというものですが、福原慶匡プロデューサーは「スタッフは許可を得て短編動画を作成した」と述べています。

Fans rallied behind TATSUKI who has since gone on to create new projects, including the Keifuku-san original video anime, the Hentatsu anime shorts, and the upcoming Kemurikusa television anime. However, disagreements between the director and Kadokawa aren’t yet fully resolved. TATSUKI took to Twitter on Friday to comment on the plagiarism of audition scripts for the anime’s new season and reveal that he’s still owed money.

ファンはたつきのもとに集まりました、オリジナルビデオアニメ「傾福さん」や短編アニメ「へんたつ」、TVアニメとして放映予定の「ケムリクサ」など新たなプロジェクトを立ち上げ続ける彼のもとに。しかしながら、監督とKADOKAWAの齟齬は未だ全て解消されたわけではありません。たつきは金曜日の夜にツイッターでコメントしました、それは(けものフレンズの)新アニメのオーディション用台本の盗用について、そして彼自身の未払いの脚本費、脚本印税についてです。

TATSUKI wrote: “I was told about the use of a script without permission. It seems the script author’s name wasn’t included, showing the production’s disrespect for creative works…hmmm…Relatedly, I have not seen a single yen for the scripts or any script royalties. From Kemono [Friends]. It’s stressful so I’ve tried not to think about it, but maybe it’s better to speak up after all…”

たつきはこう記しています「台本無断使用のお話教えてもらいましたが、台本作者さんへの言及の無さに創作への蔑視が見えて…うーん…
同じ文字まわりで脚本費全話と脚本印税いまだ1円もお支払いいただけてないんですよね。けもの。しんどいので忘れるようにしてたんですが、やっぱりこういうのも声をあげた方がいいのかなー…」

The Kemono Friends scripts were initially credited to Danchi Tomoo anime scriptwriter Shigenori Tanabe. Tanabe was originally assigned to write for the series, with TATSUKI creating storyboards based on the scripts. However, TATSUKI took over and Tanabe instead sat in on writing meetings from the first to last episode. Tanabe was credited for the anime’s script and series composition during the anime’s run, but the credits were changed after the anime aired to better reflect the writing process. They now credit TATSUKI with series composition.

けものフレンズの脚本は当初、「団地ともお」のアニメの脚本を担当した田辺茂範がクレジットされていました。田辺は元々本作の脚本担当で、たつきがその脚本に基づいてストーリーボード(絵コンテ)を作成しました。しかしながら第1話から最終話まで、脚本会議ではたつきが田辺から脚本を引き継いで担当していました。田辺はアニメの放送期間中、脚本/シリーズ構成としてクレジットされましたが、アニメの放送終了後は執筆のプロセスをより反映した結果としてそのクレジットが変更されました。現在はたつきがシリーズ構成としてクレジットされています。

TATSUKI seems to say that despite taking over the role as the series’ lead scriptwriter, he was not paid for this work in addition to his directing duties.

たつきは、彼の監督業に加え本作の脚本を引き継いで担当したにも関わらずその分の仕事に対しての支払いはなかったと言っています。

Age Global Networks, the company in charge of the auditions for the Kemono Friends’ second season, apologized for its unauthorized use of audition scripts and removed them from the site. The plagiarized script was taken from a blog by a creator known as Akari-sensei. Akari-sensei runs the “Mezasō! Seiyū” blog for aspiring voice actors.

けものフレンズ第2期のオーディションを担当するAge Global Networksは、オーディション用台本の無断使用を謝罪し、サイトから削除しました。盗用された台本は、あかり先生として知られるクリエーターのブログから取られたものです。あかり先生は「目指そう!声優」というブログを声優志望の人に向けて運営しています。

TVアニメ『けものフレンズ2』発表から1週間経っての状況

はじめに

先週9/2、TVアニメ『けものフレンズ2』の発表がありましたね。正直なところ、いつか来ると分かっていたのにすごく動揺しました。
あぁ、とうとう決定的に「たつき監督を降板させた2期」が始まったんだなと、1年前の騒動直後のような不安定さに見舞われました。
KFP観点で言えば、けものフレンズ1期のファンを100%切り捨てず商売を続けるには、アニメの新シリーズ製作し続ける必要があったのでしょう。
たつき監督復帰を願っているファンに「アニメはもう作りません、今後復帰する可能性は皆無です」と突きつけるのは単純に彼らにとって損だからです。
しかし、そんな中にあって、アニメ2期と連動したアイドルオーディションの台本が無断使用であるという問題が発生し、どうしようもなく落胆させられました。
台本の作者様個人に対する謝罪は現時点でまだない状態で、今後あるとすればオーディションが一通り終わってからということでしょう。
台本を書ける人が多く関わってる企業体でこの不遜さです。今の状況はなるべくしてなったのだと、向こうから念押しされた気持ちです。

『けものフレンズ2』PVについて

この記事を書いてる時点で Goodが4673 BADが4.2万、コメントが6872件。日本人だけじゃなく、世界中のファンから強く非難されています。
あまりにもコメントが多いので、YoutubeのAPIを通じてダウンロードして眺めて見ています。
「NoTatsuki NoTanoshi」だけでなく、「FYK(F○ck You KADOKAWA)」も散見されます。

(ちょっと見づらくて申し訳ないですが、CSVファイルの下端が古いコメントで、上に行くほど新しいコメントです。「親ID」列に文字が入ってるのはコメントに対する返信コメントです。この返信コメントは親コメントの直後に並んでいますが、上が古くて下が新しくなってます。また、投稿時刻はGMT+0なので、日本時間の9時間前表記になります。)
『けものフレンズ2』PVコメント(UTF-8です)

自分の主観で言わせて貰えばPVの公開直後にポジティブなコメントが集中していて、1時間半が経ったあたりからは一気に批判が増えているように見えます。
このPVだけで本編の質は分かりませんが、「制作体制」が問題でたつき監督を降板させたと主張している以上、KFPの商売の方向性は数で攻めるものになるでしょうし、質の面で1期に勝るとは考えにくいです。
アニメ2期の発表の日ですら、Nintendo Switch向けにゲームを出すというサプライズを持ってきてお膳立てしていたくらいなので、2期アニメは企業コラボや動物園コラボでもアニメを作っていくんじゃなかろうかと読んでいます。それがたつき監督を外して進めたかった彼らの商売の方向性でしょう。
取り留めないんですが、自分も1週間気持ちを溜め込んできたので本当に愚痴を書きました。ポジティブな要素があるとすれば、KFPはけものフレンズはアニメを作っていくつもりがあり、1期のかばんちゃんたちのストーリーはどうやらいじられずに済んだということです。まだ続きを見られる可能性はあると思っていますが・・・今回は色々と気持ちが揺さぶられました。

たつき監督の趣味のアニメ(2018/08/30)「ケムリクサ」の感想と考察

恒例の月末動画として『ケムリクサ』の主要キャラクターのビジュアルと音声が一度に公開されましたね。7月末に公開された『へんたつ』の最新話では、これから『ケムリクサ』12話分の製作に入るという意気込みが語られていたので、私はてっきり『趣味の動画』の投稿はお休みになるのかなと思っていたんですけども。そういう部分をあっさりと上回ってファンサービスしてくれるところがたつき監督/irodoriですねー、有り難いことです。


たつき監督のツイート


自分の感想


根拠は薄いんですが、今回の『ケムリクサ』動画に「はじまり」というタイトルがついていたので、『へんたつ』も第1回は「はじまり」だったなーと、そんなことを考えていました。それでひょっとしたらケムリクサの本編のストーリーというよりも、パロディ色を強めてケムリクサの登場キャラクターによる『へんたつ』風動画を作っていくのかなと、そんなことを思ったんです。普通に「趣味の動画」のフリをして、プロモーションを兼ねた前日譚を公開されているのかも知れませんし、どっちであっても楽しい結果ですけどねw
2012年の同人版ケムリクサが読み切りで、新アニメ版ケムリクサが連載のような関係であるとたつき監督が以前仰っていたので、ストーリー展開の大筋としては同人版の流れを踏襲しつつ、映像化される時間軸が6人存命時点になったり、キャラクターの関係性が多少変わっていくのかなとぼんやり考えていたら、たまたま、上記の「観光旅行」ツイートから考察要素を頂きました。なごみはるかさん、ありがとうございます。

6人いるってことに気が取られて、凛の服装が違うってことに気が回らなかったです。それで、同人版にはいなくなった姉妹の能力を受け継ぐ設定があったから、もしかしたら形見の意味で服も受け継ぐのかなと・・・。その時点では「長袖」のことにしか注意を払ってなかったんですけども、びーさんがキービジュアルの凛の服装には、形見の品と思しきものが含まれていることを指摘されていて、とても納得できる形に収まりました。


何とも取り留めがないのですけど、ほぼ1日遅れで自分の感想をまとめてみました。twitterでは色々な方の感想を見て、もっと色々な可能性に言及しておられている方もいらっしゃるのですが、自分発信の内容で絞ると「観光旅行編なのでは」と「長袖を引き継ぐ」という部分だけですね、皆さんスゴイなー、憧れちゃうなー。
続報を楽しみにしたいと思います。

けものフレンズの成功(MAL)

ブログの更新が三日坊主になってしまいましたw
今回はMAL(MyAnimeList)の記事の翻訳です。
(更新する習慣をつけたいので、既にどこかに翻訳があるかも知れませんが挑戦してみました。Google先生に頼りながらw)

引用元:https://myanimelist.net/featured/2233/Kemono_Friends_Success__Cultural_Differences_or_Something_More

原文と翻訳

Kemono Friends’ Success: Cultural Differences or Something More?

Kemono Friends was the surprise sleeper hit in 2017, almost being completely ignored by the Western anime community while being loved in Japan from the day it aired. What is the secret behind its success?

けものフレンズの成功:文化的な違い?またはそれ以上の何かがあるのでしょうか?

けものフレンズは2017年において、驚くべき予想外の大ヒットでした。しかし、日本では放送後に作品が愛されていた一方、西洋のアニメコミュニティからはほぼ完全に軽視されていました。その成功の裏にある秘密は何なのでしょうか?

Kemono Friends was the most popular show of Winter 2017, but only in Japan. One look at its MAL popularity ranking and it becomes clear that this show failed to grab the attention of most western anime fans. Why was Kemono Friendssuch a hit in Japan while going relatively unnoticed in the rest of the world?

けものフレンズは2017年の冬、最も人気のアニメでしたが、それは日本においてのみです。MALの人気ランキングを見ると、この番組はほとんどの西洋のアニメファンの注目を集めることができなかったことが明らかになりました。世界のその他の地域(日本以外)で気づかれない内になぜ日本ではけものフレンズがそのようなヒットになったのでしょう?

Let’s examine the animation first. Kemono Friends uses 3D character models in front of 2D backgrounds. To put it bluntly, the animation is amateurish at best. Most of the time, the characters don’t mesh well with the backgrounds and appear to be in front of their world rather than being part of it.

最初にアニメーションを調べてみましょう。 けものフレンズは、3Dキャラクターのモデルを2D背景の前で使用します。 手短に言うとアニメーションは良くてアマチュアレベルです。 ほとんどの時間、キャラクターは背景とうまく調和せず、その一部ではなく世界の前にいるように見えます。

This is a big turnoff for most people in the anime community since 3D anime aren’t exactly well-liked by fans of the medium. However, this isn’t the case in Japan because 3D animation isn’t nearly as looked down upon as it is in the West. The fact that a show has 3D animation, regardless of animation quality, isn’t an issue for the Japanese audience. Considering this trend, the main reason why this show went unnoticed in the West becomes clear: 3D rendering turns many people away.

3Dアニメが(このメディアの)ファンには好まれていないこともあり、アニメコミュニティのほとんどの人々にとってこれは大変興ざめです。しかし、この事は日本には当てはまりません。なぜなら3Dアニメーションが西洋での有り様と同様には見下されていないからです。このアニメが3Dアニメーションを用いているという事実は、アニメーションの質によらず、日本の視聴者にとって問題ではありません。この傾向を考えると、この番組が西洋で目立たない主な理由は明らかです:3Dレンダリングが多くの人々を離れさせるのです。

If animation was the only thing that counted, Kemono Friends would be a complete failure. However, everything in life has two sides that balance each other out. Balance between work and free time, between time with friends and time alone, and between being lazy and working out. Thus, it should come as no surprise that such a balance also exists within anime: the balance between writing and animation.

もしアニメーションがその一点でしか価値を判断しないものならけものフレンズは完全に失敗していたでしょう。しかしながら、人生のすべてには、互いにバランスを取る2つの側面があります。 仕事と自由時間のバランス、友人との時間と独りの時間、怠け者でいる時と働いている時。したがって、アニメ内にもこのようなバランスが存在することは驚きではありません。:脚本とアニメーションのバランスです。

Since the animation isn’t the main draw of Kemono Friends, the writing needs to be very strong in order to make up for the show’s drawbacks.

アニメーションの質がけものフレンズの魅力の中心ではないため、番組の弱点を補うために脚本はとても強く魅力的である必要があります。

In the case of Kemono Friends, the writing delivers and even manages to incorporate the amateurish animation into its narrative. The premise of Kemono Friends is that a long time ago, all of the animals in Japari Park were transformed into half-animal, half-human beings called “Friends”.

けものフレンズでは、脚本が物語をもたらし、稚拙な映像表現にも関わらず物語に没入させることさえあります。(※) けものフレンズの前提は、遠い昔ジャパリパークの全ての動物達がフレンズと呼ばれる半分動物で半分人の生き物に変身したというものです。

※ KEMさん(@KEMKEMat) から翻訳案を頂きました。 https://twitter.com/KEMKEMat/status/1033821990304411648

One day, an amnesiac girl named Kaban wakes up in the savanna area of Japari Park and meets a cat girl named Serval. Together, they go on a journey to the Japari Library in order to discover Kaban’s identity, all while meeting many different Friends along the way.

ある日、記憶喪失の女の子かばんはジャパリパークのサバンナエリアで目を覚まし、サーバルという名前の、ネコのような女の子に出会う。かばんが何の動物なのかを知るため彼女達は一緒にジャパリ図書館への旅に出発し、その旅路の間に多くの異なったフレンズたちに出会っていく。

On the surface, this sounds like a standard setup for a fun adventure for kids filled with educational undertones about animals—and that’s mostly what it is.

表面上、これは動物に関する教育的な意味合いが込められた子供向けの楽しい冒険物語で、標準的な初期設定に聞こえます。そして、それはほとんどその通りなのです。

Every episode features one or two new characters that either need help from Serval and Kaban or help them get closer to the library. What actually elevates this series to something greater than that, however, is its setting and presentation.

全てのエピソードで、サーバルとかばんからの助けを必要とする、または彼女らがジャパリ図書館に向かうのを助ける新たなキャラクターが1〜2人登場します。しかし、実際にこのシリーズの(魅力を)高めているのは新キャラクターの登場より、その設定と表現なのです。

Japari Park is a giant amusement park built by humans long before the beginning of Serval and Kaban’s adventures. However, something happened that caused the park to lie in shambles and erase any trace of its human inhabitants. The ruins of this former park are then explored by Serval and Kaban, giving the whole show a dark and unsettling atmosphere that contrasts with the cheerful adventures of the two heroines.

ジャパリパークはサーバルとかばんの冒険の始まりよりもずっと前に、人によって建設された巨大アミューズメントパークです。しかしながら、何かが起き、それが原因でパークは荒れ果てたまま放置され、人々の痕跡は消えてしまいます。かつてのパークの廃墟はサーバルとかばんによって探検され、二人のヒロインの楽しげな冒険とは対照的に暗く不安定な雰囲気が番組全体に与えられていきます。

The cast’s childlike ignorance towards their surroundings further enhances the atmosphere. Here, the animation adds to the strangeness because the characters do not blend with the world they are supposed to live in. Apart from the lore surrounding the setting of Kemono Friends, there are also other mysteries which Serval and Kaban encounter during their travels.

登場人物の周囲の環境に対する無知はさらに雰囲気を高めます。ここで、キャラクター達は彼らが住んでいると考えられている世界(訳注:かつてのジャパリパークまたはアプリ世界のジャパリパーク?)とは混じらず、アニメーションは違和感(朽ちた看板など)を増していきます。けものフレンズの設定を取り巻く伝承の他に、サーバルとかばんが旅の途中で遭遇する謎もあります。

While there are still many mysteries that remain unsolved until the end, the show never loses focus on what it wants to be. It makes it very clear that the fun adventure through Japari Park is the main event, which makes the show enjoyable for both kids and adults.

最後まで、未だに未解決のまま残っている謎が多くある状況でも、このアニメは「何になろうとしているのか」というフォーカスを見失うことはありません。そのことがジャパリパークを巡る楽しい冒険がメインイベントであることを明確にし、子供、大人両方にとってこのアニメを楽しめるものにしています。

However, this is the exact reason Kemono Friends didn’t catch on in the West. For the first couple episodes, the eerie atmosphere of the series isn’t present yet, leaving the animation to rob the spotlight. Because of this, many people simply judged it as a kids show with bad animation.

しかしながら、これがけものフレンズが西洋(のアニメファン)を獲得できなかった正確な理由なのです。最初の数エピソードにおいて、シリーズの不気味な雰囲気はまだ現れておらず、残ったアニメーション要素がスポットライトを奪いました。このため多くの人々は単純に「けものフレンズはアニメーションの質が劣る子供向けの番組である」という判断を下しました。

Lastly, there is another aspect that draws people to this show: the characters, or more specifically, the character designs. The Friends are based on animals, but they look distinct while still resembling the original animals they are based on. Cat and fox girls are already proven to be popular, so throwing more animals into the mix seems like the logical choice. And while fondness for particular characters is always subjective, the cute and memorable designs of the Friends effectively help cement the show’s appeal.

最後に、このアニメには人を引き付けるもう1つの側面があります:すなわちキャラクター、より具体的にはキャラクターデザインです。 フレンズたちは動物に基づいていますが、元の動物に似ていても見た目は特徴的です。 猫とキツネの女の子はすでにポピュラーな存在となっていることが証明されているので、より多くの動物を投入することは理にかなっているようです。 そして、特定のキャラクターに対する好みは常に主観的ですが、フレンズのかわいい印象的なデザインはアニメの魅力を効果的に強固にしています。

Let’s return to our initial question. While Kemono Friends‘ popularity in Japan has something to do with the Japanese anime community being more accepting of 3D animation than western fans, it’s also because of its other positive elements that keep viewers engaged and wanting more. Thus, Kemono Friends‘ success shouldn’t come as a surprise since it’s the natural consequence of the show being good.

最初の質問に戻りましょう。 日本におけるけものフレンズの人気は、日本のアニメコミュニティが西洋のファンよりも3Dアニメーションを受け入れていることとは関係があります。それはまた、視聴者の関心を保ち、より多くのことを望む他の積極的な要素も要因です。 このように、けものフレンズの成功は驚くべきものとしてではなくただ単純に番組が良かったからという理由によるものなのです。


感想

この引用元の記事が書かれたのは2018年の3月24日のようなので、2017年のけものフレンズ現象を回想する形で書かれたというように理解しております。各所で「世界のけものフレンズに対する反応」のような動画や記事が上がっていますので、概ね当時の反応としては同じ印象なのかなぁという感触です。
それにしてもアニメーションをボロクソに叩きすぎで途中書いてて辛かったですね。でも日本人のファンの中にも第1話の動きに色々言ってる人はいるし、予算も違うし、一般的な評価としてはそうなんですかねぇ・・・今となっては観る人がみんな笑顔になってしまうと思うんですけどw日本のファンの間でも「不穏要素」として語られることの多かったけものフレンズの二面性みたいな部分が考察されていたのは共感が得られるところでした。元記事の内容からすると海外のファンは4話のツチノコのセリフに到達する前にほぼ全ての人が脱落したということなのでしょう。日本の事情が違ったのは考察班の存在で、4話以降にツイッターなどで、けものフレンズの存在が爆発的に広まり、楽しみ方も一緒に広がったということでしょうね。改めてありがたいことです。

海外ユーザーの評価をちょっと覗いてみると評価の高さが脚本やキャラデザ寄りなのかなぁというのは確かに印象としてあります。MALのレビューのデータを独自に集計してみたいですね。まだ他にも記事があるようなのでユーザーレビューなどなど翻訳してみたいと思います。長文、読んで頂きありがとうございました。

ケムリクサに対する世界の反応(KASKUS)

今日はKASKUSというサイトにお邪魔しました。アニメ専門という訳ではなくて、インドネシア最大のコミュニティサイトだそうです。Googleで 「anime」「forum」 を検索すると上位に出てきたので覗かせてもらいました。
見つけたスレッドはタイトルが Kemurikusa (ケムリクサ) | from Kemono Friends Director と日本語を交えた表記になっていて、日本のサイト「アニメ!アニメ!」のニュース(2018年2月)を引用しています。文書はインドネシア語なのでGoogle翻訳で英語と日本語に変換して意味を拾いましたw

引用元: https://www.kaskus.co.id/thread/5a928efe529a45f9298b4567

原文と翻訳

Lord tatsuki emoticon-Frown/
Semoga bisa setenar kemono friends biar kadokawa bisa gigit jari

主たるたつき!
けものフレンズと同じくらい有名になって、kadokawaが指をかじる(くらい悔しがる)ことを願っています。


Bakal dapat banyak penghargaan gak nih kyk Friends emoticon-Nyepi

(また)たくさん受賞するだろうね!(訳者:”Friends”は「友よ!」なのか「フレンズ」なのか判断できず)


Tayang winter 2019
Semoga bisa sesukses kemono friends emoticon-angel

2019年冬に放送!
けものフレンズと同じように成功することを願っています!


Delay nya jangan sampai lama ya, ingat asian games mau dimulai

Oke pak

アジア競技大会が(ジャカルタで)始まるから、(放送時期に)遅れないでね!

かしこまりました。

(訳者:何かネタ元があるやり取りですかね?恐らく)

※参考までに、上のコメントを書いた方の、けものフレンズスレッドへの書き込み

WELCOME OKAERI JAPARI PARK!

emoticon-Leh Uga

ウェルカムおかえりジャパリパーク!


感想

血の通ったやり取りを見られてとても嬉しいです。インドネシアのフレンズの皆さんありがとう。インドネシアといえば、2017年に小野早稀さんがアニメのイベントでジャカルタを訪れていますね!

インドネシアでは、日本のアニメが人気で日本語を学ぶ人も多いとか(世界的に見ると中国に次いで多いそうで)。私の探し方に問題があるんでしょうけど、ケムリクサ関連の情報の中ではまだ「たつき監督応援してます!」的な書き込みをあんまり見つけてなくて、ここでのやり取りはとても嬉しい限りです!ただ、時期的に「ケムリクサ」の反応は少ないのが実情ですかね〜。けものフレンズのスレッドは176件の書き込みがありましたが、ケムリクサは動画リンクだけのものを含めて6件でした。今後も色々探し回っていこうと思います。読むだけでなくて、色んなサイトの情報をアップデートしていきたいですね!

ケムリクサに対する世界の反応(reddit.com)

4chan.org のアニメスレッドからケムリクサの情報を取得しようとしたらスレッドが既に落ちていました・・・悔しいです。

そこで予定を変更して reddit.com のケムリクサのスレッドから反応を拾ってみました。(初めてアクセスしました!)

Kemurikusa will premiere in January 2019 on BS Fuji and Amazon Prime Video from Kemurikusa

原文

The main staff is the same as Kemono Friends, that is, Yaoyorozu as animation studio, Tatsuki as director and script writer, although this time also as original creator and art design, Yoshihisa Isa as animation director, Yuko Shiromizu as art director, irodori as character design and modelling and Yoshitada Fukuhara as producer.

The anime will air on BS Fuji and other channels and Amazon Prime Video will “exclusively” offer the early streams of the anime.

Be aware that all that info apply only to Japan, until now there is no official info about streaming outside of Japan, but knowing that both Jashin-chan Dropkick and Kemurikusa shared stage on AnimeJapan, that both are part of the TV slot AnimeGuild on BS Fuji and that both are Amazon streaming exclusives, then I would dare to say that Kemurikusa will be a worlwide Amazon-only streaming following the steps of Jashin-chan Dropkick with chapters beginning streaming on Amazon probably Sunday 10:00 PM (Japan time) and then broadcasting Monday 12:00 AM on Anime Guild. Be grateful that this series saved itself of the claws of Netflix aka the “what is a simulcast?” guys.

The copyright holder is “Yaoyorozu Kemurikusa Project”, so it seems that Tatsuki and Fukuhara have total control this time over the rights of the series, a helluva different situation from what happened with Kemono Friends.

The booths of Avex Pictures, Movic and Good Smile Company on the Comiket are currently distributing flyers of Kemurikusa, so it seems those companies are also involved with the production of this series, so we could expect that Avex Pictures is handling the sales and distribution of the music and Blu-ray/DVD, Good Smile Company is handling merchandise, being the acrylic keychain of Rin the first piece and Movic is handling merchandise and print media.

Until now there is not info about the voice actors or about the new design of the characters besides Rin (main character), so we should expect that on the incoming weeks or months.

日本語訳

メインスタッフは「けものフレンズ」と同様で、アニメーション制作:ヤオヨロズ、監督・脚本・原作・アートデザイン:たつき、作画監督:伊佐佳久、美術監督:白水優子、キャラクターデザイン&モデリング:irodori、そしてプロデューサー:福原慶匡。

このアニメはBSフジと他放送局で放送される。また、アマゾンプライムで”独占”先行配信される。

注意しなければいけないのは、全ての情報が日本を対象にしたもので、いまのところ公式には日本国外に向けた配信情報はない。ただし、「邪神ちゃんドロップキック」と「ケムリクサ」がアニメジャパンでステージを共有していたことや両番組ともBSフジのアニメギルドの放送枠であること、両番組ともアマゾンの独占先行配信であるため敢えて言えば「ケムリクサ」は「邪神ちゃんドロップキック」に続いてアマゾンのみの世界配信となるだろう。アマゾンの配信の開始は日本時間の日曜午後10時で、アニメギルドでの放送は月曜日の午前12:00になる。(訳者:the claws of Netflix aka the “what is a simulcast?” の辺りはちょっと分かりませんでした。)

権利の保有者は”ヤオヨロズケムリクサプロジェクト”である、そのため、たつき監督と福原プロデューサーがシリーズ全編にわたって全てコントロールでき、けものフレンズで起こった状況とは全く異なっている。

エイベックス・ピクチャーズのブース、ムービックとグッドスマイルカンパニーがコミケにてケムリクサのフライヤーを配布している。それはつまりこれらの企業が本シリーズの製造・販売に関わっていることを意味する。エイベックス・ピクチャーズが音楽配信とBD/DVDの販売を担当、グッドスマイルカンパニーはグッズ販売を担当し、最初の商品として既にリンのアクリルキーホルダーがある。ムービックはグッズと出版物を取り扱う。

現在のところ、声優に関する情報や、リンその他のキャラクターの新デザインに関する情報はない。そのため、数週間、数ヶ月間は期待しつつ待たなければならない。


感想

この元記事には別の人のコメントが1件付いてて「情報ありがとう」くらいのやり取りしかないんですけど、元記事書いた人色々詳し過ぎ、(素性が)めっさ気になるー・・・。
日本人ではないと思うんですけど、それにしても「けものフレンズ」の一連の出来事を押さえていて、権利関係がヤオヨロズ、たつき監督と福原Pでコントロール可能だよ、という視点で見てるので製作委員会の参画企業に関しても知識として持ってそうですね。濃いお方にあたりました。
「邪神ちゃんドロップキック」と同じステージに立ってたし、同じ放送枠なんだろって、ここで何の迷いもなく言い放っているところが個人的には楽しいところですが、まだまだ情報がそれほど出ていないので反響は多く得られていないですかね?reddit.com内では現状けものフレンズの話題をウォッチしている人が約2700名、たつき監督が63名、ケムリクサに関しては20名ほどのようです。「アニメ」というくくりで74万、同じページにリコメンドされてた「わたモテ」が4355名でした。この数値も放送時でどれくらい変わっていくか期待したいと思います。
(数字はグラフ化したいところですねー)